“北海道”と聞いて、どんな風景を連想しますか?
地平線、流氷、原生林、青空、etc
広大な風景をイメージする方が多いと思います。
そんななかでも“牧草ロール”と“乳牛”の牧場風景は、
北海道を代表する風景の一つではないでしょうか。
道東地方や道北地方でよく見られる風景ですが、
旭川“市内”でもそのような風景が見られるということを、
旭川の人でも知らなかったりします。
このアクティビティは、牧歌的な風景はもちろん、
徹底的に“牛”と出会い、“牛”にふれあう企画です。
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旭川市江丹別エリアがこの企画の舞台です。
旭川市中心部からは車で約30分。
平成24年11月に“ふむふむクラブ”が監修したという案内看板が見えてきます。
ふむふむクラブは漢字で書くと“夫夢婦夢倶楽部”。
夫婦の夢を形にする、江丹別地域興しグループの想いがその名の由来です。
今回のツアーでは素敵な夫婦が登場しますのでお楽しみに。
ツアーの集合場所は“旭川あらかわ牧場”です。
ここで搾乳体験とバター作り体験を行います。
その前に、放牧されている牛さんたちにご挨拶。
「何だ何だ」と牛さんたちも興味津々で私たちを迎えてくれます。
とても人懐っこい牛さんたち。
静かに近づけば、こんな距離まで接近可能です。
牛さんたちにご挨拶を終え、いよいよ搾乳体験を行います。
ご主人の荒川忠基さんが分かりやすくコツを教えてくださいます。
「いきなり搾乳を開始するのではなく、まず牛の身体にふれてあげてください。そして今からお乳を搾りますよと声をかけてほしいです。牛が緊張したり、警戒したりすると、お乳の出が悪くなりますから」
最初は不安かもしれませんが、忠基さんが近くにいてくれるから安心です。
コツを掴めば、お子さんでも上手に搾乳をすることができますよ。
搾乳の最後には容器ではなく、直接自分の手にお乳を搾ります。
その意味とは?
「搾りたての牛乳の温度を感じてほしいんです。思っていたより温かくてお子さんたちは驚きます。その温かさは命の温かさです。お母さん牛から赤ちゃん牛への命の伝達を知ってもらいたいですね」
「牛の平熱は38.5度。人間よりも熱が高いんですね。だから真冬の氷点下30℃でも牛舎は暖かいんですよ。反対に夏は暑すぎますけどね(笑)」
お世話になった牛さんたちに挨拶をして、しっかりと手洗いを済ませてから、
バター作り体験会場に移動します。
ガイドしてくれるのは、奥様の荒川えりさん。
紙芝居を用いた牛のお勉強をしながら体験がスタートです。
「牛乳も乳製品も身近に溢れているけれど、牛のことを詳しく知らない人は多いと思うんです。こういった体験を通して牛のことをもっと知ってほしいですね。できれば、地元の牛の牛乳をたくさん飲んでほしいかな」
できたてのバターは、畑で採れた野菜や道産小麦のパンなどと一緒に食します。
美味しすぎるので、食べすぎには注意が必要です。
新鮮な体験と、新鮮な乳製品をお腹いっぱい頂き、
次の目的地へ移動します。目指すは“オサラッペ牧場”です。
出迎えてくれるのは荒川信基さん。
「この牛たちがうちで飼育している“短角牛”。北海道で飼育しているのは珍しい、とても貴重な牛です。自然の草をたくさん食べて、放牧をしながらストレスなく育てています。健康に育つので、結果として安心で美味しい牛に成長してくれるんです」
見た目は厳つくて、角もちょっと怖い。
でも、性格はとても穏やかで優しく、とても人懐っこい。
角に注意すれば、お子さんでも草をあげることが可能です。
短角牛とふれあった後に、信基さんが大きなトラクターで登場します。
トラクター遊覧の始まりです。
この体験、都会では絶対に不可能。たぶん、子どもよりも大人が興奮します。
“ゲストハウスオサラッペ”に戻ると、ランチタイムが待っています。
特製“短角牛カレー”をご堪能ください。
ボリューム・内容はご覧のとおり。
ゴロンゴロンと肉も野菜も豪快に入ったカレーです。
カレーを作ってくれるのは荒川恵美子さん。とっても笑顔が素敵な方です。
長い間レストランとゲストハウスを運営しているが、
最初の頃は地元の人にも何をやっているのか理解してもらえなかったそうだ。
それでも江丹別に住み続けた理由は何なのだろう。
「何もない風景、何もない自然がとても癒してくれるんですよ。私たちにとってはこの当たり前の自然が全て。江丹別は冬がとても寒くて生活が厳しいイメージが強いけれど、冬には冬の良さが住めばあるんですよ」
「私たちにできるのはそんな自然の中での“おもてなし”ではなく“お裾分け”です。特別に用意したものではなく、この自然をそのまま体験していってほしい。都会の人にとっては“非日常”ですよね」
牛にもご夫婦にも癒される。
江丹別の牛ツアーでは、心も身体もリフレッシュされることをお約束いたします。
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